【国内事例】 インタラクティブMOF活用でキャンペーン告知と空席検索機能を広告内で実現

広告事例, 09/04/20

全日本空輸「旅割」キャンペーン

(対談者)
全日本空輸 営業推進部WEB販売部
スーパーバイザー・赤嶺幸彦氏(右)

全日空商事 広告メディア部
WEBマーケティングチームチームリーダー・北村準氏(左)

自社サイトのページを
そのまま表示できる「インタラクティブMOF」

 

赤嶺氏

 航空券のオンライン予約が浸透しつつある昨今だが、全日本空輸(以下、ANA)でも「最新の情報が得られ、その場で予約まで簡単にできるWEBサイトへのお客さまからの期待が一層高まってきていることを強く感じている」(同社 営業推進部WEB販売部スーパーバイザー・赤嶺幸彦氏)という。

 また、オンラインで完結できる航空券の予約手続きはWEBとの親和性が高いことから、ANAでは「従来の広告展開の主流だったマスメディアはブランディング中心、WEBメディアではブランディングもさることながら、航空券の予約獲得という実利面を重視した展開と使い分けている」(赤嶺氏)。

 こうした考えのもと、同社では割引運賃の主力商品「旅割」の4~6月搭乗分先行予約受付開始日である2009年2月1日に合わせて広告キャンペーンの集中展開を検討。既存の展開に新しい仕掛けを模索していたところへ、マイクロソフト アドバタイジングよりリッチメディア広告の新商品としてパイロット展開を開始したばかりの「MSN ホーム ウィンドウ インタラクティブMOF」(以下、「インタラクティブMOF」)の提案を受け、「お客さまのアテンションを引くのに良い広告」(赤嶺氏)との判断から採用を決めた。

インタラクティブMOFとは

MSNホーム上に掲出された広告をマウスオーバーすると、画面が広がり、空席検索画面が現れる。 

 月間4億PV/1900万UUを誇るMSNホーム上で展開され、マウスオーバーによって拡大したMOF領域の中に広告出稿企業ドメインのサイトやページを表示できるのみならず、自社サイトで展開している機能やサーバー情報をほぼそのまま反映できるリッチメディア広告。つまり、「インタラクティブMOF」を展開することで、その企業のサイトに行かずして、サイトを訪れたと同等の体験をユーザーに提供できる。「インタラクティブMOF」の表示回数自体が通常広告におけるクリック数、あるいはその出稿企業のサイトにおける1PVに匹敵する価値を持つとも言える。そのほか、ホームページの機能を活用して、たとえばタブでのページ切り替えや、動画のマルチ配信、自動車のカラーバリエーションの変更などをインタラクティブMOF上でユーザーに体験させることも可能だ。

 また、自社サイトへの送客数やアクイジション効率の向上も期待できる。その企業が持つデータベースの活用により「インタラクティブMOF」内に販売店等の検索機能を持たせて資料請求ページへ効率的に送客したり、キャンペーンの応募状況や変動する商品の価格などをリアルタイムで表示、応募・販売促進につなげたりといったさまざまな展開が考えられる点も大きな魅力となっている。

リッチメディア広告を活かすには
より一層クリエイティブが重要に

 今回のANAの展開は、この「インタラクティブMOF」内にて同社フライトの空席検索を可能にすることで、その手軽さからユーザーの検索を促し、予約ページを兼ねた検索結果ページへと誘導。より効率的な航空券の予約獲得を目指したものだ。

 「容量が大きく、いろいろなことができるインタラクティブMOFだけに、その特性を活かすためにはクリエイティブがより重要になってくる」(赤嶺氏)。そう考えたANAでは「航空券の予約獲得を最終目的に、長年にわたるオンライン広告展開で得た知見と照らし合わせてインパクトやブランディング、ユーザーニーズといった要素をバランス良く融合した」(全日空商事 広告メディア部WEBマーケティングチームチームリーダー・北村準氏)。

 具体的には、まずフローティング前のバナーで左上に小さく同社ロゴ、中央には大きな「?」マークとその上にかぶせる形で「何の先行予約開始?」「詳細は、ここにマウスをのせてください。」というテキストを載せて掲出。マウスオーバーすると左サイドの大きな画面に現れるロゴの入った尾翼のアップでブランディングを、や沖縄の観光名所・首里城の上空を飛行するANA機の登場で旅行を喚起し、右サイドに空席検索の画面が現れることで実際にユーザーにアクションを起こさせるといったクリエイティブを展開した。

 こうしたクリエイティブ面での工夫に加え、広告をクリックして同社サイトに来てもらい、そこから検索・予約という従来のフローからの大幅な行程短縮、膨大なインプレッション数を誇るMSNホームでの展開といった相乗効果で、当初見込み以上の成果を獲得。旅行に関心の高い人たちが集まる「MSNトラベル」とは異なり、30代・40代のビジネスマンのみならず、20代・30代の女性など幅広い潜在顧客層からの予約も増えたという。

 新しいもの、効果が期待できるものについては積極的にトライするというスタンスで、WEB活用を行ってきたANA。技術の進歩に伴い今後も新しいリッチメディアが次々に出てくると思われるが、同社では「技術だけが先行していても駄目で、やはり伝えたいことと技術をいかにマッチさせるかが重要。その意味では、今後ますます広告のクリエイティブ力が求められる」(赤嶺氏)と話している。

2009年4月号ニュースレター
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