【国内事例インタビュー】 20世紀FOX映画 「ジャンパー」で初のジャパンプレミアイベントの生中継動画配信を実施

広告事例, 08/09/25

20世紀フォックス映画 マーケティング本部部長・富松敬一朗氏(中央)
同本部インターネットマーケティング・齊藤淳一氏(右)
マイクロソフト アドバタイジング アドソリューショングループ 兼 アドプロダクトマネージメントグループ部長・新井 良氏(左)

クリックして「ジャンプ」する動きが
ストーリーと高い親和性を持っていた

富松氏

富松:映画『ジャンパー』は、瞬間移動の能力を身に付けた主人公が、世界各地で彼を狙う謎の組織との攻防を繰り広げていくという作品です。WEBやテレビCM、新聞、交通広告、劇場メディア(予告編、ポスター、スタンディー)などを使ってクロスメディアによるアプローチを行いましたが、そのすべてのクリエイティブにおいて、本作品を象徴する「瞬間移動」をモチーフにしています。そして、この瞬間移動を表現できる最適なメディアとして特に重点を置いたのが、WEBメディアでした。画面のクリックによってページをジャンプできるWEBの特性が、ジャンパーを表現するのに好都合だったのです。

新井:WEBをはじめ、テレビや交通広告など各展開、ストーリーを上手く表現したクリエイティブで、作品への期待を大いに高めましたよね。

富松:具体的には、1月26日を「ジャンパーデー」と命名し、WEBメディアを核にした施策を展開しました。たとえば、テレビCMとWEBメディアとの連携によって実現した企画が、サッカー日本代表の試合のハーフタイムに流した世界初のジャンピング・スポットCM「“ジャンプ=瞬間移動”テレビCM」です。ジャンプシーンを描いた30秒のCMの最後に「続きは30秒後に!」というテロップを表示し、他社のCMの後にさらに他の世界に移動したジャンパーのCMを放映。これを3度続け、最後のCMで「サイトにジャンプ!」という言葉とともに検索窓を表示して、WEBサイトへ誘導しました。また、MSNやミクシィ、ユーチューブなどでバナー広告を開始したのも、この日からです。これらの施策によって、公式WEBサイトへのアクセス数は前週の11倍まで伸び、認知の拡大につながりました。

「初めて」の試みで興味関心を高め
口コミなど予想以上の成果を上げる

MSNムービー内に立ち上げた、映画『ジャンパー』特設サイト

新井:MSNでは、「MSNムービー」内に特設サイトを立ち上げ、地図検索サービス「Live Search Maps」と連携した「世界“ジャンプ”MAP」を設置し、主人公が瞬間移動によって訪れる世界のエリアを地図上で紹介しました。また、MSNユーザー限定先行試写会を共同で実施したところ、定員1500人の募集に対して、2万人から応募がありました。そしてメイン企画として、新しい試みとなるジャパンプレミアの生中継動画配信を行わせていただきました。

齊藤:映画封切り2週間前に、六本木ヒルズで主演のヘイデン・クリステンセンやダグ・リーマン監督が来日するジャパンプレミアを行うことになり、これに合わせて何か大きな施策を打ち出したいと考えていました。また、ジャンパーという動きのある素材を存分に活かしたクリエイティブを表現したいと考えていた中で、最適なWEBメディアとして採用したのがMSNでした。映画は映像のきれいさ、迫力も魅力のひとつ。MSNは、容量の大きなリッチコンテンツもきれいに再現できると評価できた他、広告・編集枠で4億5千万impもの露出数を獲得できるというのもそれが実施の決め手となりました。

齊藤淳一氏

新井:最初は、MAP機能を使った企画をご提案していました。その後、ジャパンプレミアのお話をいただき、富松さんや齊藤さんと企画を詰めていく中で、生中継動画配信へと話が広がっていったのです。初めての試みでしたが、当社が展開しているさまざまなチャンネルやサービス、そして技術力を組み合わせることで、従来にないプロモーションが実現できたのではないかと感じています。

齊藤:このジャパンプレミアイベントの生中継動画配信という業界初の試みで話題を喚起させることができ、口コミ効果も発揮しました。また、これをフックにしながら露出を高める施策として行ったのが、大容量で高画質なクリエイティブを再現できる「MOF(マウスオーバーフローティング)広告」の配信です。MSNやMSNムービーのトップ画面で展開し、多くのネットユーザーを特設サイトへ誘引しました。

この結果、プロモーション開始から週単位で実施した調査で、認知度や興味関心度、一番観たい映画を選択してもらう「ファースト・チョイス」の各数値が劇場公開日まで上昇を続けるなど、予想を上回る上昇成果が見られました。

新井:今回の成果を踏まえて、今後行ってみたい企画はありますか。

富松:今回は、初めての試みも充実したクリエイティブ表現も成功し、とても満足しています。今後は来年12月に、ジェームス・キャメロン監督の話題作『アバター』の日本公開が予定されています。そのプロモーションでは、ぜひネットユーザーに3D体験を提供できるような、さらに進化した企画を実行したいと考えていますし、MSNにもクリエイティブ面や、また企画面でも、新たな提案を期待しています。

(本文中・敬称略)

マイクロソフトの技術を活かし、地図検索サービス「Live Search Maps」と連携した「世界“ジャンプ”MAP」を設置。主人公がストーリーの中で瞬間移動によって訪れる世界のエリアを地図上で紹介した。

2008年9月号ニュースレター 
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