vol.9: 祝「Hotmail」10周年

09/06/22

2009.06

Hotmailスタートの裏側

マイクロソフト アドバタイジング
プランニング本部 本部長
丸岩幸恵氏(左)

コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部
オンラインマーケティング本部
Windows Live/Mobileグループ プロダクトマネージャー
泉 宏和氏(右)

丸岩氏

 Hotmail立ち上げ当時、海外ではすでにウェブメールが普及し始めていましたが、日本ではほとんど知られていませんでした。日本でのサービス開始のタイミングは、日本で一任されていたのですが、悩みましたね。最初は、すでにあるISPのメールサービスとウェブメールのHotmailのポジショニングを分けて説明することが難しかった。メールソフトを使わず、ブラウザでメールを見ることがなかなか理解されなかったのです。社内でさえも、理解を得るのに苦労しました。しかし、早くサービスを世に出して、認知を高めたり、サービスを改善していく方が良いと考え、1999年の4月にサービス開始することにしました。
(丸岩氏)

 10年経って浸透したように思いますが、ウェブメールサービスについて理解していない人はまだたくさんいます。今後はそういった人にも、利便性や安全性を理解してもらいたいですね。(泉氏)

Hotmailサービスの進化
コミュニケーション市場での優位性

泉氏

 当時はインターネットが普及していく最中で、家族でパソコンのアカウントを共有しているケースがほとんどでした。ですから、ウェブメールだけで市場があった。今はネットの進化によって、ウェブメールだけでなく、SNSやブログなどさまざまなコミュニケーションツールが競合になりつつある。ウェブメール市場だけではく、コミュニケーション市場での優位性の確立が必要になってきています。(丸岩氏)

 日本は他の国に比べて光フレッツ、ADSLなどのインフラ整備がされていて、メールの使用方法が急速に進化しています。ウェブメールを使う人が懸念するアクセススピードや迷惑メール対策などの安全性の改善は、ここ2年で特に強化しています。インターネットを使っていない人が持っている悪いイメージや誤解を正し、理解を促すことが目標です。ウェブールの利点は無料であることですが、プロバイダーに付随していないことが弱点。ユーザーに良いイメージを持ってもらい、自発的に利用してもらえる環境をさらに整えたいと思っています。(泉氏)

 Hotmailは、URLひとつでどこにいてもメールを見ることができる利便性が最大の魅力。安全性に関しては最大限の努力をしており、私が担当していたときも、ヤフーなどとともに迷惑メール撲滅委員会を立ち上げて、行政とともに活動をしていました。また、グローバルな基準をクリアできるだけの安全性を追求した開発を行えるのもマイクロソフトの強み。ユーザーに安心して利用してもらうために、業界全体としての安全性のレベルを上げていく必要があると考えています。(丸岩氏)

 いかに速く、リッチな環境でメールを使ってもらうか。そのために念入りな開発を繰り返しています。ここ最近では、アクセススピードが進化しています。まずはインターネットを積極的に使っているユーザーに受け入られた後、その母数をどうやって増やすかが次の課題です。(泉氏)

Hotmailの今後

10年経ったいま、Hotmailを使っているユーザーの声を聞くと、私たちのサービスが浸透し、必要とされていることが実感できますね。

私には小学校に入ったばかりの娘がいて、PTAの役員をしているのですが、その連絡手段としてもHotmailが活躍しています(笑)。仕事でもプライベートでも、本当に便利で使い勝手がいいと私自身思っているので、ユーザーの声は本当にうれしいです。(丸岩氏)

Hotmailは日々進化しており、最近では、プロバイダーやヤフー、グーグルのメールもHotmailで送受信できるようになりました。これからも、新しい使い方を提供していくことで、ユーザーに利便性を感じてもらえるようにしたい。この10年の大きな変化を踏まえると、今後10年はインターネットの枠を超えた、ネットワーク上の世界観が変わっていくと思います。それをマイクロソフトとしていかに牽引していけるか、楽しみながら考えていきたいですね。(泉氏)

2009年6月号ニュースレター
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